忍者ブログ
WSF2011ダカール発の情報を発信します
[18]  [16]  [15]  [17]  [14]  [13]  [12]  [11]  [10]  [9]  [8
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

社会運動総会

10日は実質的にはWSFダカールの最終日になります。この日もタクシーで大学へと向かいました。

ダカールのタクシーは、前にも書いたように一切メーターがなく、交渉で運賃を決めなければならないのですが、運転手の生活も結構大変なようです。彼らは、車を中古で買うか、借りるかして、タクシー会社と契約し、1日1万シェーファフランの上納金をタクシー会社に納めなければなりません。その代わりに、ガソリンの供給を受けますが、タクシーの数がきわめて多いために、それほど水揚げがあるとは思えません。

公共交通機関としては、他に乗り合いタクシー、ミニバス、バスなどがあります。タクシー以外には乗ったことがないので、よくわかりませんが、短期間滞在する外国人にとってはやや敷居が高い乗り物のようです。

10日は、さまざまな活動分野別のアセンムブリーが開かれました。これは、今回のWSFダカールで議論されたことについて、分野ごとにまとめていく会合になります。私は、午前中は「G8—G20」というアセンムブリーに参加しましたが、通訳機器の不調で、英語で話を聞くことができず、早々にあきらめました。このアセンムブリーでは、ATTACフランスの共同代表がコーディネーターを務めていました(写真)。続いて、債務問題のアセンムブリーに行きました。開かれていたテントは、風の通り道になっているらしく、テントが強風であおられて、最悪の条件下でしたが、熱心な議論が行われていました。

wsf0210_01.jpg


15時からは、社会運動総会に参加しました。UCADⅡにある講堂のような大きな階段状の部屋に1,000人位いたでしょうか。私は、今まで仕事の都合で、WSFに最初から最後まで参加したことがなかったので、社会運動総会への参加は初めてです。会場内には、各団体のバナーが所狭しと飾られ、雰囲気を盛り上げています(写真)。ATTACJapanのバナーも掲げられています(写真)。総会が始まる頃には、広い講堂も参加者であふれていました(写真)。

wsf0210_02.jpg

wsf0210_03.jpg

wsf0210_04.jpg


会場では、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、英語の通訳が用意され、それぞれFMラジオで聴けるようになっていました(写真)。しかし、通訳ボランティアの質にばらつきがあり、英語をきちんと聞き取れなかった場合も多かったので、以下の発言内容は、あくまで私が理解した範囲内ということで、読んで下さい。

wsf0210_05.jpg


まずセナガルの学生グループが壇上に上がり、教育にアクセスする権利や教育環境の改善を求めて、ハンガーストライキを始めたので、支援を求めたいとアピールしました(写真)。

wsf0210_06.jpg


続いて、司会が「ルムンバ、サンカラ、フランツ・ファノンに敬意を表して」「チュニジア、エジプトの民衆と連帯して」この総会を始めると宣言し、あわせて「闘いの中で倒れた人々に黙とう」を呼びかけ、全員が起立して黙とうを捧げました。

セネガルの若いミュージシャンたちが登壇し、セネガル音楽、特にヒップ・ホップの父、ママドゥへの賛辞などを述べた後、資本主義との闘いを訴える歌詞(フランス語なので、多分そうだろうと思う)のヒップ・ホップを2曲披露し、参加者の多くも立ち上がって、手振り身振りで歌に合わせていました(写真)。

wsf0210_07.jpg


チュニジアから来たメンバー(ATTACチュニジアの人です)が紹介されると、会場は大きな拍手に包まれました(写真)。

wsf0210_08.jpg


彼が「闘いは今も進行中だ。独裁者は追放されたが、独裁者の背後にあるシステムを問題にしなければならない。労働者、農民、全ての民衆による民主的な政府を作らなければならない。チュニジアで起こったことは、アフリカの他の国々でも、世界中でも起こることだ。もう一つの世界は可能だ!」と述べると、会場からは大きな掛け声が響きました(写真)。また、スピーチの途中で「ムバラクが倒された!」と会場から声が上がると、大きな歓声に包まれました。実はこれは誤報だったのですが。

wsf0210_09.jpg


続いて、社会運動総会の宣言文が読み上げられました。男性と女性がフランス語で交互に読み上げていましたが、若い男性の方はCADTMベルギーのオリビエ・ボンフォートで、彼の話は2006年のWSFカラチで聞いたことがあります。社会運動総会の宣言文は、圧倒的多数の規律によって採択されました。試訳した上でアップしたいと思います。

このあと、司会から指名された発言者、続いて会場からの発言へと移っていきました。発言者は順不同で、南アフリカ(COP17ダーバンの呼びかけだったと思います。もっと多くのコチャバンバを、という部分が印象に残りました)、ビア・カンペシーナ(発言した女性はG8の時に札幌に来ていたそうで、女性と子どもに対する暴力反対のキャンペーンについてだったと思います)、キューバ、ボリビア(国連大使のパブロさんで、コチャバンバの成果を守り、発展させるために、ボリビアはここにいる皆さん、世界中の人々の支援を必要としている、との訴え)、ブラジル、エジプト(世界中からのエジプト民衆への支援が必要、ここにいる人々、世界中の民衆がエジプト人にならなければならない、と連帯を訴えていました)、パレスチナなどから次々と発言がありました(写真)。

wsf0210_10.jpg
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
おつかれさまです
「もうひとつの世界」って何なんですか?
wattan 2011/02/16(Wed)00:33:31 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
最新記事
(03/10)
(03/03)
(02/21)
(02/21)
(02/20)
(02/17)
(02/12)
(02/10)
(02/10)
(02/10)
(02/10)
(02/09)
(02/08)
(02/08)
(02/08)
(02/08)
(02/08)
(02/06)
(02/04)
忍者ブログ [PR]