WSF2011ダカール発の情報を発信します
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WSF3日目。今日と明日(9日)は、各グループによる独自のワークショップが展開される予定です。今回のWSFでは、組織委員会のWS主催する大規模なカンファランスは行われていません。あくまでオープンスペースを提供することに徹しているようです。ただ、私がまわった限りでは、映画上映のスペースはありましたが、音楽、踊りなどの文化行事がないように思えました。それが、今回のWSFをやや地味目にしている感は否めません。
昨日のレポートで、会場がいつもより狭いのではないか、と感想を書きましたが訂正します。昨日は、会場地図がプログラムに載っていないのと会場内にも地図の掲示がなかったので、自分たちのいるところだけが会場と思い込んでいましたが、実はキャンパスのあちこちにテントが張られていたり、教室を使ったりして、大学構内の数ヶ所に分散していたのです(写真)。
今日(8日)は、残念ながら、参加しようと思っていたワークショップが二つともキャンセルされたり(と聞いたのですが、実は行われていた)、延期されたりで、きちんとワークショップに参加できませんでした。もちろん、セミナーやワークショップの場所が変更されたり、キャンセルされたりは、WSFがオープンスペースを提供するというスタンスをとる限り、ある程度避けられないことではあります。実際、日本にいる時の感覚を持ち込むと、怒ってばかりしなければならず、「郷に入っては郷に従え」で現地のペースにあわせるしかないのですが、今回はちょっと・・・かも。
授業が並行して行われている関係で、予定されていた教室が授業で使われていたため、ワークショップがキャンセルされたり、直前まで開催場所がわからなかったりで、参加者の混乱を招いていました。プログラムは、毎日その日の予定を掲載したものが配布されることになっていて、今までのように分厚い辞書のようなプログラムを毎日持ち運ぶ手間は省けたのですが、朝の段階ではほんのわずかしか印刷できておらず、入手できるかどうかは運任せ。夕方になってようやくボランティアの手によって、会場内で配布される始末です。この段階では、お土産としての価値しかないので、逆にプログラムが余ってしまうのではないかと心配してしまいます。
ここで、会場について、もう少し詳しく説明しておきます。UCADⅡというキャンパスがメイン会場で、それ以外にいくつかの学部の教室やその周辺に立てられたテントがサブ会場のようになっています。メイン会場のUCADⅡにも、ワークショップ用のテントや各グループのブース用のテントが立ち並んでいます(写真)。
それ以外に、食事をするフードコートがあり、セネガル料理やサンドイッチ(フランスパンに肉や野菜を挟み込む)、飲み物などが売られています。今日の昼食は、チェブジェンという油で炒めて味をつけた、日本の炊き込みご飯を油っぽくしたようなライスの上に、ダイコンやニンジン、ナスビ(?)などの野菜や魚を煮込んだものがトッピングされた料理を食べました。結構おいしかったです(写真)。
ブースには、NGOなど各グループのパンフレットが置かれていたり、自分たちが作った手作り製品を並べたり、さまざまです。興味を持って寄ってくれた参加者への宣伝も、ブースの大きな役割です。また、その団体から来ている日々との連絡場所としても使われていました。ATTACのブース(写真)も、各国のメンバーの立ち寄り場所として重宝していました。
ATTACの隣りは、中国の対外交流協会のブースでしたが、初日の午前中だけでメンバーがいなくなってしまい、アフリカのおばちゃんたちの休憩場所に「占領」されてしまっていました。中には、生魚を売っているブースもあり、びっくり!(写真)
7日は、WSF恒例の会場内マーチがなく、ちょっと淋しかったのですが、今日は「エジプト民衆連帯」マーチや地元の太鼓マーチなどがにぎやかに展開され、少しWSFらしくなってきています。もう一つ私が目撃したのは、セネガルの学生による「教育環境改善」を求める(?)デモです。そんなに人数は多くありませんでしたが、掛け声を掛けあって元気よく歩いていました(写真)。
午前中には、スーザン・ジョージやボリビア国連大使などがスピーカーをつとめたワークショップがあり、日本からも何人か参加していたので、別に報告があると思います。午後に遅れて始まったジュビリーサウスとCADTMのワークショップのあと、パキスタンからの参加者と話をする機会があったのですが、彼は昨年秋にAPEC対抗フォーラムで来日したブシュラ・カリクさんのパートナーでした(!)。
夜は、日本人留学生のGさんに案内していただいて、韓国料理店で焼き肉に舌鼓を打ちました(写真)。ダカールでの学生生活など、興味深い話を聞くことができ、有意義な夕食会でした。ダカール国立大学の学生数は3万人を超えていて、教室不足が深刻だそうです。授業の始まる1時間も前から座席の確保のために並ぶ学生もいて、そうした劣悪な教育環境が前述のデモに反映しているのでしょう。学生寮も、1室に2つの粗末なベッドがあるだけで机もない状況とのことでした。学生たちの経済状況はさまざまですが、奨学金を切り詰めて生活し、残ったお金を家族に送金する学生も少ないとのこと。
明日(9日)は、奴隷貿易の中継基地だったことで有名な世界遺産のゴレ島に行くか、セネガルの活動家から話を聞くか、二者択一で悩んでいるところです。
寺本 勉(ATTAC関西グループ)
昨日のレポートで、会場がいつもより狭いのではないか、と感想を書きましたが訂正します。昨日は、会場地図がプログラムに載っていないのと会場内にも地図の掲示がなかったので、自分たちのいるところだけが会場と思い込んでいましたが、実はキャンパスのあちこちにテントが張られていたり、教室を使ったりして、大学構内の数ヶ所に分散していたのです(写真)。
今日(8日)は、残念ながら、参加しようと思っていたワークショップが二つともキャンセルされたり(と聞いたのですが、実は行われていた)、延期されたりで、きちんとワークショップに参加できませんでした。もちろん、セミナーやワークショップの場所が変更されたり、キャンセルされたりは、WSFがオープンスペースを提供するというスタンスをとる限り、ある程度避けられないことではあります。実際、日本にいる時の感覚を持ち込むと、怒ってばかりしなければならず、「郷に入っては郷に従え」で現地のペースにあわせるしかないのですが、今回はちょっと・・・かも。
授業が並行して行われている関係で、予定されていた教室が授業で使われていたため、ワークショップがキャンセルされたり、直前まで開催場所がわからなかったりで、参加者の混乱を招いていました。プログラムは、毎日その日の予定を掲載したものが配布されることになっていて、今までのように分厚い辞書のようなプログラムを毎日持ち運ぶ手間は省けたのですが、朝の段階ではほんのわずかしか印刷できておらず、入手できるかどうかは運任せ。夕方になってようやくボランティアの手によって、会場内で配布される始末です。この段階では、お土産としての価値しかないので、逆にプログラムが余ってしまうのではないかと心配してしまいます。
ここで、会場について、もう少し詳しく説明しておきます。UCADⅡというキャンパスがメイン会場で、それ以外にいくつかの学部の教室やその周辺に立てられたテントがサブ会場のようになっています。メイン会場のUCADⅡにも、ワークショップ用のテントや各グループのブース用のテントが立ち並んでいます(写真)。
それ以外に、食事をするフードコートがあり、セネガル料理やサンドイッチ(フランスパンに肉や野菜を挟み込む)、飲み物などが売られています。今日の昼食は、チェブジェンという油で炒めて味をつけた、日本の炊き込みご飯を油っぽくしたようなライスの上に、ダイコンやニンジン、ナスビ(?)などの野菜や魚を煮込んだものがトッピングされた料理を食べました。結構おいしかったです(写真)。
ブースには、NGOなど各グループのパンフレットが置かれていたり、自分たちが作った手作り製品を並べたり、さまざまです。興味を持って寄ってくれた参加者への宣伝も、ブースの大きな役割です。また、その団体から来ている日々との連絡場所としても使われていました。ATTACのブース(写真)も、各国のメンバーの立ち寄り場所として重宝していました。
ATTACの隣りは、中国の対外交流協会のブースでしたが、初日の午前中だけでメンバーがいなくなってしまい、アフリカのおばちゃんたちの休憩場所に「占領」されてしまっていました。中には、生魚を売っているブースもあり、びっくり!(写真)
7日は、WSF恒例の会場内マーチがなく、ちょっと淋しかったのですが、今日は「エジプト民衆連帯」マーチや地元の太鼓マーチなどがにぎやかに展開され、少しWSFらしくなってきています。もう一つ私が目撃したのは、セネガルの学生による「教育環境改善」を求める(?)デモです。そんなに人数は多くありませんでしたが、掛け声を掛けあって元気よく歩いていました(写真)。
午前中には、スーザン・ジョージやボリビア国連大使などがスピーカーをつとめたワークショップがあり、日本からも何人か参加していたので、別に報告があると思います。午後に遅れて始まったジュビリーサウスとCADTMのワークショップのあと、パキスタンからの参加者と話をする機会があったのですが、彼は昨年秋にAPEC対抗フォーラムで来日したブシュラ・カリクさんのパートナーでした(!)。
夜は、日本人留学生のGさんに案内していただいて、韓国料理店で焼き肉に舌鼓を打ちました(写真)。ダカールでの学生生活など、興味深い話を聞くことができ、有意義な夕食会でした。ダカール国立大学の学生数は3万人を超えていて、教室不足が深刻だそうです。授業の始まる1時間も前から座席の確保のために並ぶ学生もいて、そうした劣悪な教育環境が前述のデモに反映しているのでしょう。学生寮も、1室に2つの粗末なベッドがあるだけで机もない状況とのことでした。学生たちの経済状況はさまざまですが、奨学金を切り詰めて生活し、残ったお金を家族に送金する学生も少ないとのこと。
明日(9日)は、奴隷貿易の中継基地だったことで有名な世界遺産のゴレ島に行くか、セネガルの活動家から話を聞くか、二者択一で悩んでいるところです。
寺本 勉(ATTAC関西グループ)
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